テンプレートベース追加情報設定オプション


重要: Nagiosはconfigureスクリプトの引数を使って追加データ設定ファイルの異なるフォーマットを使用できます。 このドキュメントでは、Nagiosをデフォルト追加データルーチンサポートでコンパイルした(現在はデフォルトのアクションです)という仮定での追加データ定義の方法を記述しています


イントロダクション

テンプレートに基づいた追加情報定義は、CGI配置ファイルとは別のファイルに分割して置かれます。CGIにどこに設定ファイルがあるのか知らせるためにはCGI設定ファイルに次のようなディレクティブを追加します。

xedtemplate_config_file=configuration_file

例:

xedtemplate_config_file=/usr/local/nagios/etc/hostextinfo.cfg
xedtemplate_config_file=/usr/local/nagios/etc/serviceextinfo.cfg

CGI設定ファイルに複数の同じディレクティブを書くことで複数のファイルを指定できます。ホスト、サービス追加情報定義の詳細は以下に示します。

テンプレートベースの設定ファイルフォーマットを使用する利点のうちの1つは、他のオブジェクト定義から相続したそれらの特性のうちのいくつかを持っているオブジェクト定義を作成することができるということです。オブジェクト継承についての概念、それを行う方法についてのドキュメントはここにあります。 オブジェクト継承は利用しない場合にくらべてオブジェクト定義の作成やメンテナンスがずっと簡単になるので、私はあなたが以下のドキュメントを読んでオブジェクトの継承について精通することを強くお勧めします。

目次

ホスト追加情報定義
サービス追加情報定義

ホスト追加情報定義

説明:

ホスト追加情報のエントリはステータスステータスマップステータスワールドそして、追加情報CGIからの出力の見栄えを良くするために使われます。これらは監視にはなんの影響も与えませんし、完全にオプションです。

定義書式:

Note: 赤で記された変数は必須です。一方黒で書かれたものはオプションです。しかし、使用するためにはオプションの変数も最低1つは設定する必要があります。

define hostextinfo{
host_namehost_name
notes_urlurl
icon_imageimage_file
icon_image_altalt_string
vrml_imageimage_file
statusmap_imageimage_file
2d_coordsx_coord,y_coord
3d_coordsx_coord,y_coord,z_coord
   }

サンプル定義:

define hostextinfo{
	host_name	netware1
	notes_url	http://webserver.localhost.localdomain/hostinfo.pl?host=netware1
	icon_image	novell40.png 
	icon_image_alt	IntranetWare 4.11
	vrml_image	novell40.png
	statusmap_image	novell40.gd2
	2d_coords	100,250
	3d_coords	100.0,50.0,75.0
	}

変数の説明:

host_name: これはオブジェクト設定ファイルで定義したホストのショートネームです。
notes_url: これはそのホストについて追加の情報を提供するためのオプションのURLを指定します。URLを指定すると、追加情報CGI(そのホストの情報を見ている時)に"Notes About This Host"というリンクが張られます。どんな有効なURLも使用できます。もし相対パスを使ったら、そのベースパスはCGIにアクセスするパス(つまり、/cgi-bin/nagios/)と同じになります。これはサポートスタッフ用にそのホストの詳しい情報や緊急連絡方法などの情報を提供するのに非常に便利です。
icon_image: このホストにつけるGIF、PING、JPEG画像名を指定します。この画像はステータス追加情報CGIで表示されます。このイメージは40x40ピクセルのサイズが適しています。ホストの画像はHTML画像ディレクトリ(つまり、/usr/local/nagios/share/images/logos)のlogos/サブディレクトリに配置します。
icon_image_alt: <icon_image>設定で指定した画像のALTタグの文字列を入力します。このALTタグはステータス追加情報ステータスマップCGIのいずれでも使用されます。
vrml_image: このホストにつけるGIF、PING、JPEG画像名を指定します。この画像はステータスワールドCGIで表示されます。<icon_image>設定で使用する画像と異なり、この画像はおそらく透過情報をもってはいけません。もし透過イメージを使ってしまったら、ワイヤーフレームが見えてしまいます。ホストの画像はHTML画像ディレクトリ(つまり、/usr/local/nagios/share/images/logos)のlogos/サブディレクトリに配置します
statusmap_image: ステータスマップCGIで使用する画像を指定します。画像のフォーマットはJPEG,PING,GIFの好きなものが使えますが、私はこれらのフォーマットはステータスマップを生成する際に非常に多くのCPU時間を浪費するのでGD2フォーマットを強くお勧めします。GD2画像はThomas Boutellさんのgdライブラリで提供されるユーティリティのpngtogd2を使用してPNG画像から作成できます。 このGD2画像はステータスマップCGIがネットワークマップ画像を生成する際にCPU負荷を最小に押さえるため非圧縮フォーマットで作成すべきです。ホストの画像はHTML画像ディレクトリ(つまり、/usr/local/nagios/share/images/logos)のlogos/サブディレクトリに配置します
2d_coords: ステータスマップCGIでホスト描写に使用する座標を指定します。座標は生成されたイメージ中の物理的なピクセルにcorrespondとして整数で設定すべきです。図の開始点(0、0)は、左上隅で、図のトップに沿ったx方角(右)へ、およびy方角(下)へ伸びます。参考のために、通常40x40ピクセルのアイコンのサイズが影響することを伝えておきます(テキストは少し余分なスペースをとります)。Note:xとyの座業の最大値はいくつかと言うことは気にしなくても良いです。CGIが指定したxとy座標の最大値を元に自動的に画像の最大を計算してくれます。
3d_coords: ステータスワールドCGIが描画するときに使用する座標を指定します。座業は正か負の実数です。図の開始点は(0.0,0.0,0.0)です。参考のために、描画されるホストキューブはそれぞれのサイドが0.5取ります(テキストは少し余分なスペースを取ります)。この座標はそのホストキューブの中央を指します。

サービス追加情報定義

説明:

ホスト追加情報のエントリはステータス追加情報CGIからの出力の見栄えを良くするために使われます。これらは監視にはなんの影響も与えませんし、完全にオプションです。

定義書式:

Note: 赤で記された変数は必須です。一方黒で書かれたものはオプションです。しかし、使用するためにはオプションの変数も最低1つは設定する必要があります。

define serviceextinfo{
host_namehost_name
service_descriptionservice_description
notes_urlurl
icon_imageimage_file
icon_image_altalt_string
   }

サンプル定義:

define serviceextinfo{
	host_name		linux2
	service_description	Log Anomalies
	notes_url		http://webserver.localhost.localdomain/serviceinfo.pl?host=linux2&service=Log+Anomalies
	icon_image		security.png 
	icon_image_alt		Security-Related Alerts
	}

変数の説明:

host_name: これはオブジェクト設定ファイルで定義したこのサービスが属するホストのショートネームです。
service_description: この設定はこのデータが(オブジェクト設定ファイルで設定した)属しているサービスの説明です。
notes_url: これはそのサービスについて追加の情報を提供するためのオプションのURLを指定します。URLを指定すると、追加情報CGI(そのサービスの情報を見ている時)に"Notes About This Service"というリンクが張られます。どんな有効なURLも使用できます。もし相対パスを使ったら、そのベースパスはCGIにアクセスするパス(つまり、/cgi-bin/nagios/)と同じになります。これはサポートスタッフ用にそのホストの詳しい情報や緊急連絡方法などの情報を提供するのに非常に便利です。
icon_image: このサービスにつけるGIF、PING、JPEG画像名を指定します。この画像はステータス追加情報CGIで表示されます。このイメージは40x40ピクセルのサイズが適しています。サービスの画像はHTML画像ディレクトリ(つまり、/usr/local/nagios/share/images/logos)のlogos/サブディレクトリに配置します。
icon_image_alt: <icon_image>設定で指定した画像のALTタグの文字列を入力します。このALTタグはステータス追加情報ステータスマップCGIのいずれでも使用されます。