テストを通じて生成された不要なファイル等を削除します。
rm -rf /tmp/*
これまで入っていた chroot 環境からいったん抜け出て、新たな chroot コマンドにより入り直します。 これ以降 chroot 環境に入るには、ここで用いる chroot コマンドを用いていくことにします。
logout chroot "$LFS" /usr/bin/env -i \ HOME=/root TERM="$TERM" \ PS1='(lfs chroot) \u:\w\$ ' \ PATH=/bin:/usr/bin:/sbin:/usr/sbin \ /bin/bash --login
上を実行するのは /tools
ディレクトリがもう必要ないからです。 ですから
/tools
ディレクトリが一切無くてよいなら削除しても構いません。
/tools
ディレクトリを削除すると、ツールチェーンのテストに用いていた
Tcl、Expect、DejaGNU も削除することになります。
後々これらのプログラムを用いるなら、再度コンパイルとインストールを行う必要があります。 BLFS ブックにてその手順を説明しているので
http://www.linuxfromscratch.org/blfs/
を参照してください。
仮想カーネルファイルシステムを、手動により、あるいはリブートによりアンマウントした場合は chroot 環境に入る前にそれらがマウントされていることを確認してください。 その作業手順は6.2.2.「/dev のマウントと有効化」と6.2.3.「仮想カーネルファイルシステムのマウント」で説明しています。
これまでのパッケージビルドにて、縮退テスト (regressoin tests) を実現するために生成していたスタティックライブラリがいくらか残っています。 これは binutils, bzip2, e2fsprogs, flex, libtool, zlib から作られたものです。 もし不要なら以下により削除します。
rm -f /usr/lib/lib{bfd,opcodes}.a rm -f /usr/lib/libbz2.a rm -f /usr/lib/lib{com_err,e2p,ext2fs,ss}.a rm -f /usr/lib/libltdl.a rm -f /usr/lib/libfl.a rm -f /usr/lib/libz.a
また /usr/lib ディレクトリと /usr/libexec ディレクトリには、拡張子が .la であるファイルがいくつかインストールされます。 これは "libtool アーカイブ" ファイルというものであり、linux システムにとっては普通不要です。 そしてこの時点において必要になるものは 1 つもありません。 削除する場合は以下を実行します。
find /usr/lib /usr/libexec -name \*.la -delete
libtool アーカイブファイルについての詳細は BLFS の節 "About Libtool Archive (.la) files" を参照してください。