MkImgPage 画像一覧ページ作成について

本ドキュメントは、MkImgPageのセットアップとともに配布されたドキュメントです。

このドキュメントが対象とするバージョンはMkImgPage Ver1.2 です。

プロジェクト・ホーム

MkImgPageのプロジェクトホームページはhttp://mkimgpage.sourceforge.jp/となっています。

リリースとともに配布される、このドキュメント以降の最新の情報や訂正事項、詳しい情報は、ホームページを参照してください。

最新のリリースなどのMkImgPageの開発状況は、http://sourceforge.jp/projects/mkimgpage/ を参照してください。

本ソフトウェアはseraphyの著作物です。作者への連絡先等は、こちらを参照してください。

概要

MkImgPageはInternet Explorer6/7(IE)用のアドインです。

IEで表示しているページ上の画像、または画像へのリンクを抽出し、その画像を並べた一覧ページを作成・表示します。

表示されている画像は「名前をつけて保存」の「Webページ、完全(*.htm;*.html)」を指定してローカルディスクに保存することにより、表示している画像一覧を一括してフォルダに保存することができるようになります。

MkImgPageは非常に原始的な機能しか持たず、複雑なHTMLを解析することもできなければ、自動化機能もダウンロード機能もありません。

手作業での画像サマリの補助機能として使う、ちょっとした小道具となるように作られています。

特徴

使い方

使い方についての、もう少し詳しい説明はプロジェクトホームの「MkImgPageの使い方」ページで説明しています。

制約事項

動作環境

以下の環境での動作が想定されています。

OS

以下のいずれかのOSで動作します。

Internet Explorer (IE)

MkImgPageはIEのアドインであるため、当然、IEが必要です。

以下の、いずれかのバージョンで動作します。

追加のコンポーネント

msiインストーラを用いる場合、実行時にWindows2000/XP/Vistaのいずれかであり、且つ、IEが6または7であることがチェックされます。

ライセンスと使用許諾条件

本ソフトウェアは、フリーウェアです。GNU General Public License (GNU GPL)に従います。

誰でも自由に無償で利用いただくことができます。再配布の制限はありません。ただし、本アプリケーションを修正した場合には修正されたアプリケーションも同じ条件にしたがってください。

本アプリケーションは完全に無保証です。本アプリケーションを使用した、いかなる結果についても作者および再配布者は責任を負いません。最終利用者自身の責任の範囲においてご利用ください。

MkImgPageの著作権はseraphyにあります。

インストールとアンインストール

Windows Installerの準備

MkImgPageのセットアップファイルはWindows標準のmsiファイルです。

このmsiを実行するためには、Windows Installer 3.0が必要です。

インストール

以前のバージョンをインストールしていた場合は、先にアンインストールしてください。

セットアップを実行することでインストール、アンインストールを実行できます。

Internet ExplorerからMkImgPageのアドインを接続するための情報をレジストリに書きこみます。このため、システム管理者でなければインストールすることはできません。

どのようなファイルと、レジストリを追加・変更するのかは、後述の技術情報を参照してください。

アンインストール

アンインストールする場合、コントロールパネルの「アプリケーションの追加と削除」(この名称はOSによって若干異なります。)から通常のアプリケーションと同様にアンインストーラを起動できます。

技術情報

カスタマイズやインストール後のトラブルを解析するために必要となるかもしれない、いくつかの技術情報について記述します。

インストールされるファイル

MkImgPageはCランタイムライブラリを含めてスタティックリンクしています。

インストールすると、インストール先として指定したディレクトリに以下のファイルが作成されます。

これらのファイルはアンインストールすることで削除されます。

readme.html このHTMLファイルです。
MkImgPage.dll このアドインの本体で、1つのCOMオブジェクトとしてレジストリに登録されます。
NameAcceptor.dll MkImgPage.dllにリンクされるライブラリです。レジストリは用いません。
TemplateEvaluater.dll MkImgPageが生成するHTMLファイルを作成するためのテンプレートエンジン用ライブラリです。レジストリは用いません。
template.html MkImgPageが生成するHTMLページのひな形です。VBSを混在させて動的にページを生成します。

インストールされるレジストリ情報

MkImgPageがIEのアドインとして認識されるためには、MkImgPageがCOMオブジェクトであり、そのCOMオブジェクトを参照するためのIEの設定がレジストリ上に必要となります。

具体的には、以下のようなレジストリ項目となります。

[HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{F58992D2-6DD8-4055-80A7-764B638935BA}]
@="MkImgPage IEExtension Class"

[HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{F58992D2-6DD8-4055-80A7-764B638935BA}\InprocServer32]
@="C:\\Program Files\\seraphyware\\mkimgpage\\MkImgPage.dll"
"ThreadingModel"="Apartment"

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Internet Explorer\Extensions\{445AF7F9-A046-46b3-8BE9-A9103C704351}]
"CLSID"="{1FBA04EE-3024-11d2-8F1F-0000F87ABD16}"
"ClsidExtension"="{F58992D2-6DD8-4055-80A7-764B638935BA}"
"MenuCustomize"="Tool"
"MenuStatusBar"="画像、HTMLページへのリンク、または画像の一覧を作成します。"
"MenuText"="MkImgPage(画像一覧の作成)"

MkImgPage.dllはセルフレジストラとなっており、regsvr32.exeツールによって登録・解除も可能です。

その場合、上記の項目が設定されます。(モジュール位置は、そのDLLが存在するパスとなります。)

手作業でインストール・アンインストールする場合、このレジストリ項目を設定/削除してください。

なお、インストーラを使う場合はセルフレジストラではなく、Windows Installerがレジストリの設定/解除を行います。

設定ファイルの格納場所

MkImgPageはダイアログで設定した各種設定項目をファイルに保存します。

ファイルは、各ユーザプロファイルのローカルのアプリケーションデータ領域に「mkimgpage」というフォルダを作成して、この中に設定ファイルを置きます。

現在のところ、設定ファイルは「mkimgpage.ini」1つだけです。

Windows Vistaの場合、このファイル位置はブラウザが保護モードで開いているか否かによって異なるフォルダに隔離される可能性があります。(Vista RC2では、Lowディレクトリに隔離されます。)

この設定ファイルはMkImgPageをアンインストールしても自動的には削除されません。

作業/出力先ディレクトリ

MkImgPageは一時ディレクトリ上に静的なHTMLファイルを生成します。

このディレクトリは、いわゆるテンポラリディレクトリです。(環境変数TMPで参照される場所です。)

ただし、Windows Vistaの場合、このファイル位置はブラウザが保護モードで開いているか否かによって異なるフォルダに隔離される可能性があります。(Vista RC2では、Lowディレクトリに隔離されます。)

生成されたページはMkImgPageが終了するときに削除が試行されます。(MkImgPageを使ったページを閉じるとMkImgPageの終了となります。また、IEがMkImgPageをアンロードすべきと判断したときにも終了します。)

IEとMkImgPageが正常終了し、且つ、そのファイルが他のプロセスにロックされているなどの状態でなければ、これらのファイルは削除されます。

IEやMkImgPageがクラッシュした場合や、生成したファイルを別のプロセス(たとえばエクスプローラのサムネイル表示機能など)がロックしている場合は、消されずに残されるので、その場合、手動で削除してください。

(生成したページをローカルに保存したい場合はブラウザのファイルメニューから通常どおりの方法で保存してください。)